田島がTEAM阿闍梨の安曇野のレースまで、レース中の出来事などを振り返ります。
【6月】
村越、安曇野への参加を渋っている。理由は『寒いのがイヤ』。本当にそれだけ?リベンジしなくてよいのかね?
田島、動物さん(田中さん)へ一緒に出ましょうとお願いしてくれと半ば本気で話す
【7月】
田島、村越をその気にさせる
村越、主催者の小林さんに今年の日程伺いメールを出す。去年と同じ日程ではすでに予定があり出場できない。暗に『オレが出られる日程にしてちょうだい』的なメールのような。。。
【8月】
田島、世界選手権に集中。村越は運営で疲労
北アルプス山麓アドベンチャーゲームに『TEAM阿闍梨』出場。メンバーは村越、杉山、田島。
優勝できず安曇野での優勝が次への具体的な目標となる
動物さん、仕事環境が変わり超多忙
【9月】
日程と要綱がオープンとなる。
村越、要綱に自分の名前が出ているのを見て、『日程を都合いいように変えてもらったようなもんだし、これは小林さんからの挑戦だ!』と燃え始めた。
チームメンバーについて、今後のアドベンチャーレース界のことなどを考えると強すぎるチームより切磋琢磨できるチームがよいのではないか?と動物さん+村越さんで組むのはどうしたものかと3人でチームを組むことについてメールで話す。52:48ぐらいの気持ちで3人ともどちらでもいいやという感じが面白い。じゃあリベンジで一緒に組んで優勝して有終の美!的な流れで今年も村越、田中、田島で参加することに決める。
田島、足柄アドベンチャーレースに、オリエンティア若者男の子とTEAM阿闍梨で出場。1分半で優勝を逃す。ますます安曇野で優勝したいと準備することを決意。ここで小あじゃりのリーダー柳下が生まれる。
【10月】
田島、MTB強化月間と名づけ猛特訓開始?装備の準備。ハンディライトを購入。ハセツネが終った後、アートスポーツに行くあたりなんというタイミングか。お店の兄ちゃんが熱心に説明
村越、MTBを始め、雑雑としたことに余念がない。去年の反省が上手く生かされているようだ
動物さん、超多忙
チームメンバーでの事前顔合わせをしようとするが、日程合わず一度もできないままレースになる見込み。
小あじゃりは去年男子チームで優勝した松本を加え、MTBにほとんど乗ったことない現役女子大学3年生、村越研究室のあかねちゃんを投入。大会1週間前にオリエンテーリングの学生選手権がありこちらもまるで事前の顔合わせができないまま大会当日に初顔合わせとなる。
チーム阿闍梨、先行き不安倍増・・・
【11月】
小あじゃりの柳下、松本、阿闍梨の田島は家が近所なのでレクロゲインの準備を兼ねて10月中旬週末よりよく会いとれーにんぐをする。うーむメンバー入れ替えか?
田島;4時間の最後のトレイルランの下りでチョウケイ靭帯に痛みが走り歩くのがつらくなる。2年ぶりの再発。レースへの不安がよぎる。
【レース1週間前】
村越、38度の熱を出す。下痢症状も木曜まで続く。ピンチ。トイレットペーパーを持ってくるべしと田島から指令がでる
村越、購入した1;25000地図に全て磁北線を記入
村越、田島、こちらでできる準備は全てするべしとお互い装備チェックをする。ちなみにオリエンテーリング界では我々は『忘れ物大王』として不名誉な称号を与えられている。
動物さん、メールに反応できなく超多忙。当日参加できるのか一抹の不安がよぎるが、最後に全て装備は準備して行くとのメールが那覇から来て一安心。とりあえずなんとかなりそうだ
【2日前】
田島、そういえば忘れていたわと三上さんのところでMTBのライト購入。素人なり
【大会前日】
村越、あかね、田島で松本に宿泊
松本バスターミナルに21時ギリギリに行き、バス時刻表&路線図&鉄道時刻表の小冊子をゲット。完璧なり。
食事中、村越が原人さん(高梨さん)にはアドベンチャーレースの地図読みではほとんど変わらないし差をつけられないと本音をこぼす。村越が、唯一ナビゲーターとして一目置いているのは原人さん、そして動物さんなのである
さらに小林さんとの勝負に勝つんだ!と鼻息荒くなる
小林さんと勝負するんじゃなくて他のチームと闘うんです、と田島がたしなめる。
松本の夜の街にあかねちゃん、ドキドキ。大人の世界?確かに静岡にはないなぁ。歌舞伎町へ来たらどうなっちゃうんだろう?
田島、あかねちゃんに着替えの方法、トイレの行き方?など伝授する
あかねちゃん、田島の村越への扱い方にとても感心する(そういえばあかねちゃんにとっては直接の"先生"だ)。
長年、師匠だったのだ(今は元)、当然なり。しかしここまで来るには振り回されまくり。
店を出ると雨、雨、雨。3人、げっそり。
宿へ帰ってインターネットでバス路線ルートを詳細に調べ地図に書き込む。さすがにバス停まではチェック不可能。
【大会当日朝】
6;30 動物さんより電話あり。東京を朝4時に出発、梓川SAで仮眠中。8時に会場へ到着予定を伝える
8;00 河原の会場着。去年のように遅刻しないぞ、優秀。でも何チームも来ていた。早いのう。しかし動物さんはいない
一度本部へ。小林さんに村越が挨拶。宣戦布告?『1;10000の地図を用意してきましたか?』と小林さんに言われ、村越、『そうか、その手があったかー、なるほどね』
8;20 動物さん、寝過ごしたとの電話あり。8;30頃到着。今年は逆のパタン
ライバル東龍門の原人さん(高梨さん)が村越の前に現る。なんてったて今年の伊豆アドを制したチーム、そして去年負けたチーム、村越が一目置いている原人さだ。ところが今年はベストメンバーでなく、直前に平野さんが故障して出られないとのこと。その代わりに平野だんな様と助っ人?なんとカノウ尚子が登場!女子オリエンティア、これで本日5人目。東龍門、一気に未知数のチームに変わる。『すいません、村越さん』と原人さんが言っていたのが印象的。村越もややがっかりか。
そのうち小あじゃり紳士チーム到着。あかねちゃん、さっそくMTBの練習、牽引も練習。やや不安
準備、準備、準備。 動物さんのMTB、大手術中。可奈子さんも心配しているー>MTBを借りることに
9;30 ブリーフィング開始。ふむふむ。1;50000のCPを見ながらルートチョイスを決める。バスは走っているけれど時間的に使えそうにないのう。MTBで1000mのupを登ったほうがいいだろうということになる。1000m…
Big Beansの詳細が明らかに!オリエンテーリング用のフラッグと思いきや迷彩色の長方形ポストを8個探して正確に位置をプロットすること。さら地図は航空写真でメッシュにきられてある。1メッシュに1チェックポイントだがメッシュの数は30近いか。。こりゃ確かに2時間かかるし双眼鏡いるわね。
【第1ステージ;BIG Beans】
MTBで移動と思いきや、会場すぐ横の河原エリアがBIG BEANS会場なり。
スタート何分前といわれるが、ここで村越はあせらず磁北線を地図に引く。きちんとした位置をプロットするにはこの作業は大前提
さらに1;25000の地図の川の形など見て航空写真地図との位置を確定。これ賢明。
動物さん、片手に親子丼?を持ちながらスタート。そして食べる。
3人でエリアを分担しながら進む。
雨が振ったりやんだり、お日様出てきたり。寒い。
さすが、迷彩色のポイントはまるで見つからない。白は結構目立つ。
わざわざ5mのさおを使って空高く置いてあるチェックポイントあり。そりゃわからん。去年狐ゲームでやられまくったリベンジか。やりますのう。
そのうちチェックポイントを探すより、他のチームの動きを観察するとどこにありそうなのかがわかってくる。
重鎮の動きを見て、そこらへんにあるなと田島が探すが見つからず。すぐ横を通ったらしい。もったいない。
飽きてきた。目薬欲しい。ポケットに水とゼリーを入れてきて正解。もっと食べ物もって来るべきだったな。
本当に2時間丸まるかかった。あと1つ見つからず。むー。
オリエンテーリングやっているんだから見つかるでしょーと何チームからも言われる。ぐー、見つけるのは関係ないよ。ただプロットするのは、得意のはずだけどね(村越だが)。(しかし小あじゃりは7つ見つけたが3つしか合っていなかったとか。いけません、ヤギ君)
結局パーフェクトチームはなし。全チーム仲良く20分のペナルティ。でもこれではもったいない。せめてあっているチェックポイントを得点に取り入れて欲しいなぁ。じゃないと2時間続けるのは厳しい。
【第2ステージ MTB~RUN/TREKKING】
ややのんびりモードのうちいつの間にか20分経過。もう20分たったので言っていいよーと主催者の言葉で、阿闍梨、我に返る。
動物さん、借りたMTBにはマップホルダーがないことに気づく。地図読めない。でもとりあえず地図を渡す村越。
5分出遅れた。
しかしショートカットルートでじゃんじゃん抜かしていく。
晴れてきた!紅葉がとってもきれい。
ゆるやか、かつ厳しいだらだらだらだら登り道。峠のトンネルまで田島がんばるが、少し遅れると動物さんが背中を押してくる。
いよいよ急斜面となる手前で小休止。小あじゃりもすぐにやってきた。ここであかねちゃんと田島の年齢がちょうど一回り違ういのしし年だと判明。動物さん、若い女の子の方がいい、メンバー変えろと暴言を吐く。TEAM阿闍梨、崩壊の危機?!
いよいよ、1500mの峠に向けて出発。途中松林あり、立ち入り禁止、入ったら200万!の看板に驚く
ということはここは松茸の宝庫なり?
と話しながらもゼーゼーハーハー。動物さんが牽引をしてくれる。
紅葉がとってもきれい。
目指す峠が見えるが近づいているのかよくわからない
途中、間瀬さんチームに抜かれる。
間瀬さんのふくらはぎに田島、一目ぼれ
人妻が好きな村越が間瀬さんに声をかけようと必死に追いつこうとするがなかなか追いつけず。でも話をしていた模様。
我々のルートは1500mの峠でMTBを置いてC-B-A-Dの順に取ってくるというもの。明るいうちに山の中のコントロールをできるだけとってくるというものだった。この作戦はとてもよいと思う。
村越がMTBで林道を使ってCの麓まで行くのはどうかと提案。
しかし田島はMTBにもう乗りたくなく、林道がきれいにじゃなく乗れなかったらMTBを押すのはかえって遅い、ただの大荷物になるのはいや。それよりは違う筋肉を使って山を歩きたい、気分転換になるしと最終的にやはり当初のプランどおり進む。
田島、登りでは村越のザックに手をかけて牽引してもらう。らくちん。
#ルートは村越のレポート参照 http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/
Cへはほぼ一緒に間瀬さんチームと。
が、抜かされる。
が、彼ら違う尾根線を下っているところ、ささっと正しい方向に変える阿闍梨。しかしその姿を彼らに見られたかも。
どんぴしゃでCのチェックポイントに到着。すげー。感動。
関門1に到着。チョコを頂きむしゃむしゃ食べる。美味しかったー。
Bへ向かう林道が思った以上に下りもったいないことをした。急斜面をひたすら登る。
ポイントを取ってピークを下る斜面で間瀬さんチームと会う。16時頃?
ここで本日、田島、初トイレ。
暗くなってきた。田島、ヘッドランプの電池が切れて変えようとするが、単3と思いきや単4だったことに今頃気づく。事前のチェックを忘れていたし勘違いしていた。かなりまずい
しかし村越が持っていたので大事にならずにすむ。
今それを変えるのは面倒なので、ハンディライトを使う。
田島、3つ目のAチェックポイントを目指す辺りから左膝に違和感を感じ始めていた。
やばいチョウケイ靭帯だ。この痛みはどうすることもできない。テーピングやサポーターをしたからってどうなるわけでない。
3つ目Aのコントロールをとった下りで走り出したいが走れない。いよいよ村越に痛みが出てきたと告げる。
村越のチューチューバック(ハイドロレーションパック)のチューブ入り口が外れてしまい、水がダラダラこぼれだす。ノースフェイスのタグチ氏にクレーム出さねば??
途中トラバースを気分よくしてショートカットするが、他チームがチェックポイントがあるんじゃないかと勘違いし同じように降りてきた。かわいそう。
小あじゃりに会って、動物さんがあかねちゃんに抱きつく。超セクハラ。
最後のCPを目指して本当は走りたいが、激斜面の林道をショートカットするときにいよいよ普通に下れなくなり杖を使うほど痛みがでてしまった。動物さんも異変に気づいて気遣ったくれた
ダラダラした林道を本当は走って行ってMTBに戻りたいがそれができず。のろのろとしか動けなくて哀しくて涙が出そうになる
が、仕方ない。動物さんの最近のお仕事の話をききながらそれでも早歩きしてデポを目指す。
こんなに暗くなってもまだ山に向かうチームが続出
ここで自分たちの順位をだいたい換算。トップに近いところにいることを確信。
デポに戻ると間瀬さんチームがいた。追いつかれちゃった。18時ぐらい?
MTB、その他諸々は凍っていた。。寒い。
動物さん、MTBにライトがないことに気づく。借りたMTBにはついてなかった。ヘッドライトで代用
いざMTBに乗ってスタート。田島、チョウケイの痛みがMTBでもあることに愕然とする
田島、初めてのナイトMTB。それはともかく膝が痛くて仕方ない。動物さんが声をかけて励ましてくれる。
しかし痛くて、オーバーナイトステージには突入できないかも知れない、阿闍梨は棄権?そりゃまたアドスポ記事に劇的にのっちゃうなあ、ああどうしよう、などとのんきであるがかなり絶望的な気分、しかしこぎ続ける。
MTBを乗り捨て、最後の300m登り返しで山へ突入。標高1700m
この登りで田島かなりばてる。帰りこの下りを下っていくかと思うと発狂しそう。
順調にDのアタックポイントへ
難しいがそこらへんだねーと思うと他のチームの明かり発見。やや間瀬チーム。
先にCPをとったのは我々だったが、その後はあっという間においていかれる。
ざっつチームも近づいていた。
本当は走って帰りたい。でも走れない。下りが苦痛だなんて信じられない。まっすぐ降りれないので杖を使って横歩きしながら転げ落ちるように。ナイトステージは足の状態を見て決めようということになった。とにかくここを降りて会場までは何が何でも帰らなくてはならない。寒い。
動物さんに睡魔が襲う。超多忙な上、前日ほとんど寝ていない。阿闍梨、第2のピンチ。
村越は依然元気。
MTBで1500mのもと来た峠へ戻る途中、村越がヘッドライトの電池を代える。
代えたのはいいがモンベルの手袋を置いてきてしまった。アンダーグローブのみで走行。
この人すぐにしもやけができる人。ピンチなり
峠に21時ぐらい?
今度は登ってきた林道を1000mひたすら下る、下る。凍結注意。1000mを下って標高531mの河原の会場まで戻る着れるものは全て着込んで降りていくが寒すぎる。温かいお風呂に入りたい。
とにかく最初に出てきた自動販売機で温かい飲み物買うべしととにかくベンダーマシンを探す
あった!!!!!ミルクティーを飲んでいると小あじゃり現れる。
寒いというあかねちゃんはタイツ姿。今頃カッパを着込む。あほですか?
少し休んでいるとざっつチームが、『今のうちだ!』と走り去っていった。
それよりとにかく暖を取る。
これから見えてくる自動販売機に全部寄ろう!といいながらさらに下り始める。
あったー、ここも、あそこも!といいながらもリーダー村越は止まらない。ひどい。
トンネルへの登りでやっと体が暖かくなる。つらい登りが嬉しいだなんてM以外なんでもない
次はセブンイレブンで夜ご飯 22時半ごろ
おでんに親子丼。暖かいものが身にしみるー。
村越、動物さん、フリース手袋を買ってご満悦。私が買おうとしたらなかったのよ、あなたたちね。
店内で食べられたらよかったのにー。ここがミニストップならなぁ。
横にあったラーメン大学で餃子を食べればやっぱりよかった。暖かいもの。動物さんの発想ってすごいね。
河原の暗く寒い中、次のステージのポイントを見つけるのはいやだからと村越が持っている1;25000の地図で今のうち見つけようと動物さんが提案。さすが冴えているー。1つだけ見つからず。
小あじゃりがやってきた。また一緒に仲良くおでんを食べる。
田島、また店内に入って温まりたかったので、村越にさらについでに地図帳を見ていろいろ探してきちゃいましょうという。
村越またもや店内に入る。田島は食事終わらず中に入れず。
村越さっさとまた外にでてきてしまった。ことひら神社の位置を特定できたらしい。完璧なり。
前にいるのは3チームくらいかしら?と田島が言うと、動物さんが冷静に他ルートでもっと早くいっているかもしれないよという
その通り。足の痛みのせいで超スローダウンしたんだった。現実に引き戻される。また2000mの山に登れるのだろうか?
そうこうしているうちに1チームすごい勢いで目の前を通り過ぎていった。
小あじゃりにさよならして会場に戻る
続く…