今やロゲインのスペシャリスト、柳下がロゲイニング競技のテクニックを披露します!
第1回目は『地図が配られる前にできること』。連載は4-5回にわたって続きます。乞うご期待!
ロゲイン愛好家のみなさまこんにちは。
山羊のロゲ道場ということで、数回にわけてロゲインの攻略法を書いていきたいと思います。
基本的に正攻法の攻略法を書いていくつもりです。一部裏技的なところもあるかもしれませんが。。
第1回目のテーマは、「地図が配られる前にできること」ということで、
地図が配られるまでの事前下調べ、作戦の立て方等について触れていきたいと思います。
【地図が配られる前にできること】
レース前、地図が配られるのはスタートの20~30分前です。
そこではできるだけルートをきめることに専念したいので、事前に情報を集め、大まかな方針を考えておく必要があります。
方針が決まっていれば、それに従ってルートを決めていくことに集中できるでしょう。
■まずは情報収集
競技エリアと会場は事前に公開されるので、まずは全体的な地形の特徴とCPが置かれそうな場所はチェックしましょう。
特にエリアの端に有名な山頂等があれば、そこには高得点のいわゆるレースの目玉となるCPが置かれる可能性が高くなります。-①
もちろんここまでは基本中の基本で、誰でも下調べするでしょうし、事前にアナウンスがあるかもしれません。
■移動可能な範囲を推測する
競技エリアと競技時間から、おおよそ移動可能な範囲を把握しておくことが重要です。
高得点が予測される地点(山の山頂等)が分かっているならば、そこまでの想定時間を算出しておくとよいでしょう。
実際には途中別のCPに寄りながら進むので、直接そこまで行く場合のある程度割り増して考えておく必要もあります。
他に、端から端までどれぐらいかかるのか?ぐるっと一周は可能なのか?様々ケースでかかる時間も想定しましょう。
競技エリアが狭く、ひとまわりできそうならば、網羅的にCPをとっていく戦略になりますが、
逆に広い場合は得点の高いものや取りやすいものを選別してとっていくことになります。
前者と後者ではルートの決め方が大きく変わってくるので、事前にこれを意識することが、限られた時間でルート決めるためには不可欠になります。-②
もちろん、移動可能な範囲はチームの実力によっても変わってきますので、自分たちの力をよく把握しておくことも大切となってくるでしょう。
■どちらに攻めるか
会場の位置も大事です。会場がエリアのどちらかに偏っている場合は、広いエリアから先に攻めるのがセオリーだと思います。
狭い側(=会場から近いエリア)は、高得点がない場合が多く、また、会場から近い分最後の時間調整に使うこともできます。-③
逆に、会場が地図の中央付近にある場合は、事前にどちらへ向かうか作戦をたてるのは難しくなるでしょう。
得点配分次第で最初に向かう方向が大きく変わる可能性があります。
逆にいえば、こういう場合は地図を開いたらまずは得点を見よ、それで決めよ、ということになります。
なお、最高点を狙いに行かないほうが結果的に高得点になるケースもあるので、それもある程度想定しておきます。-④
こればかりは実際に地図を見ないとわかりませんし、最高点CPにロマンを求めるならそれもよいかもしれません。。。
■その他
コンビニ等、食べ物が手に入るところをチェックしておくとよいでしょう。(私は実際に使ったことはありませんが)
あとは水場。公園・トイレ等の水道、あるいは湧き水、これらの場所を知っているとスタート時に背負う水の量を減らせるので、かなり有利になります。-⑤
①端っこに有名なピークはなかったものの、最北部に100点、最南部には90点が置かれていました。(三河ロゲイン)
②あまり範囲が広くない&比高がそれほどない&全部とれる可能性もあると聞いていたので、網羅する作戦でルート決めていきました。(三河ロゲイン)
③会場の北西側(切山エリア)は点数の低いCPしかありませんでした。(三河ロゲイン)
④かつての菅平ロゲインでは根子岳、奥武蔵ロゲインでは伊豆ヶ岳に行かないほうが高得点が狙えました。
⑤菅平で水が得られる場所を何箇所が知っています。。。ひみつ。
次回のテーマは『地図が配られてからスタートまで=ルートの決め方=』です。それでは、お楽しみに!