ロゲイン道場も4回目となりました。菅平ロゲインも申し込みも締め切りが近づいてきましたね。皆さん申し込みましたか?
第4弾 中盤~終盤編
■臨機応変な対応
プランに従って走る前半とは違って、レースも後半になると、臨機応変な対応が必要となってきます。スタート前の時点で、中盤過ぎ(全体の60-70%のところ)まで、まわり方を考えておくとよいと以前書きましたが、実際にその地点にどれぐらいの時間でたどり着くかが後半の作戦の目安になってくるでしょう。もちろん、そこにたどり着いてさあどうしようと考えるのでは遅いので、その少し前から戦略を考え必要に応じて徐々に終盤のルート取りへと移行していきます。このあたりはケースバイケースなので、絶対的な攻略法というのはなかなか難しいですが、そのヒントになることを書きたいと思います。
■ペースダウンを見込む
終盤のプランで大事なのが、疲労によるペースが落ちこみを見込むことです。前半と同じペースでまわることを考えてプランを組むと、タイムオーバーのリスクが大きくなります。終盤に入ったら、ある区間での移動時間を計って、それを物差しにしていくといいでしょう。-①
その物差しを用いてゴールから逆算をしていき、ここのCPは何分前ならOKと計算していきます。さらに若干のペースダウンがあることも念頭にいれて少し余裕をみましょう。なお、チームのメンバーの様子を見て極端に疲れている選手がいる場合は、計算式が成り立たないことも考えられます。そのような場合は、いつでもゴールへ直行できるような範囲で行動するほうが無難でしょう。
■高得点を狙え
比較的時間および体力に余裕がある場合は、多少の取りこぼしがあっても構わないので、できるだけ高得点のCPに狙いを定めましょう。高得点のCPは基本的には取りづらい位置に置かれていることが多いですが、それはスタート・ゴール地点から見ての話です。今いる場所から取りづらいとは限りません。そこで中盤以降ある程度の段階から、高得点CPが取りやすいように移動していくのも一つの作戦です。ただし、ホントの最終盤で取りに行くと、戻ってこれなくなるケースも考えられるので、無理なものは無理という冷静な判断も必要です。
■タイムオーバーしないためには
ロゲインで最も大事なことは、制限時間を守ることです。タイムオーバーすると大幅な減点となるので、何としても避けねばなりません。そのためには、ゴールへ直行すれば確実に制限時間に間に合う安全圏内に早めに入ることです。具体的な一例を以下に示します。
・ゴールから少し離れた位置にいる
・直行すれば確実に間に合う
・近くにCPがあるが、取りにいくとギリギリになる。
・ゴール近くにもCPがあり、手間は同じぐらいかかりそう。
・両方取るのはかなり厳しそう。
このようなケースの場合、よほど高得点でない限り近くのCPは取りに行かず、まずはゴール方面へ向かうことです。ゴールに近づいて余裕があれば近くのCPをとればいいのです。-②
ここで重要になるのは、「両方取るのはかなり厳しそう。でも一つなら何とか取れそう。」という判断が正しいかどうかです。見積もりが甘いと、実は両方取れたのに、1つしか取らずにゴールで時間が余ってしまうということになってしまいますし、逆に1つ取る余裕もなかったのに取りに行ってタイムオーバーということも考えられます。(後者のリスクは、まずはゴール方向に向かうことによって回避されます。)
この精度は、経験とレース中の細かな時間計算の積み重ねががものを言うと思います。計算力の高いチーム、つまり制限時間ぎりぎりまで確実に点数を上乗せできるチームがロゲインの強いチームと言えるのではないでしょうか。
①アップダウンの少ない道路が計算しやすいでしょう。逆に山の中は時間が読みづらいと思います。最終盤はできるだけ道主体のCPに絞っていくほうがいいと思います。
②上記のケースで、ゴールから遠い方CPが高得点だったらどうするか?いちかばちか勝負をかけるのがよいでしょうか?実際は、そういう状況にしないことが正解でしょう。その前から残り時間計算をして、高得点CPが余裕をもって取れるよう低い点のCPを捨てていくことになります。「高得点を狙え」の内容とつながってきますね。
次回は、装備およびチーム戦略編です。いちおう道場としては次回が最終回の予定です。
菅平ロゲインの直前ということで、作戦にもちょっと触れるかもしれません。では!