宮林のAzumino 2days-5

昨年のAZUMINOは自分のCPチェック漏れとスーパービーンズにやられてしまい3位。

今年はどんなレースなのか?と思いきやGPSも使うULTRA-BEANSとのこと。ロゲインみたいだし、GPSを使う、というのにも興味が沸いていたところ、TEAM阿闍梨で参加することになった。

メンバーは里山ADメンバーのムラコシ先生とリカさん。この強力なメンバーと一緒に参加できるのは心強く、かつ身が引き締まる思い。

事前の準備としては、GPSの操作に慣れること、地形図の読込み、そしてガンを購入してシューティング。結構早くから準備を進めたつもりが、何だかんだでレースまではアッという間であった。

 

前日夕方に移動。途中、主催者小林さんからのTELあり「スタートを15日6時へ1日ずらす」とのこと。とりあえず予定通り現地入りすることにする。途中合流するムラコシ先生も電車が遅れ途中駅でのピックアップとなった。22時前に到着。

 

 翌朝7時ごろリカさんへTELあり。すでに会場入りしているTEAM孫阿闍梨の善徳さんから「やっぱり今日レースやるそうですよ、しかもスタートは9時半だって!」

飛び起きて準備を始める。朝食はスタート3時間前に摂っておきたいところだったが仕方なし、軽めにいただき、会場へGO。到着し受付、バイクを組み立て装備の最終チェックをしてトイレにいくとすぐにブリーフィングが始まった。すでに雨は降り始めている。

 

コースはエリア3のみ、チームリーダーに最初のCP位置を示した航空写真が配られる。

その間バイクへ戻り最後の準備をしているとすぐムラコシさんが「場所がわかった」と戻ってきた。早い、5分もかかっていない。そしてすぐスタート。まだ他のチームは悩んでいるようで、トップスタートできたようだ。

 

まずは東側の広域農道へ舗装路をガーッと降りる。会場からすぐのところで小熊に遭遇。やっぱいるんだ。ここで会ったから、山の中では出ないでね、とお願い。

広域農道を南へ向かい西の林道へ、ここからはひたすら登り。途中の満願寺は渡り廊下?が立派。名所なんでしょうか?CPまでは約1000mアップとのことで、やや覚悟しながら登り始めるが、勾配はさほどキツくない。まだスタートしたばかり、皆体力は余っているが、スピードアップのためリカさんを牽引しながら淡々と登る。道路上には何かの動物の糞が点々とあり、注意しないと踏んじゃいそうだ。野ウサギやサル、カエルも登場。

次第に標高があがり、尾根線も見えてきた。ガスがかかってなければたぶん絶景なんでしょうね、少し残念。そして舗装路の最高地点を少し下った場所でバイクをデポ。ここからはトレッキング、まずはCP11の場所へ向かい、そこに今日のお題が書いてあるとのこと。ここまでスタートから約2時間半、結構あっという間であった。

 

 CP11はちょっと戻ったピーク上にある。そこまではすぐ到着。

 お題は何かといえば、ここから少し斜面を降りた鉄塔から、峠道を辿りその途中にある5箇所のCPを見つけるラインOL。パンチをして、念のため指示書をデジカメで撮影しすぐ出発。尾根線を東南方向へ辿り、斜面の変化点前から鉄塔方向へ降りる。東電巡視路に出るとすぐ鉄塔。ここまでは下りでもあり熊笹もそんなにひどく感じなくて、「こんな調子なら結構早く終わってしまうのでは」などど思ったが、その思いはすぐ間違いだと気付くことになった。

 

 ここからがラインOLの始まり。辿るべき峠道は1/25000図に明記されている昔からの峠道のようで、それなりに道の痕跡はあるのだろうと勝手に思っていた。地図を見ると、鉄塔のやや上方から道は始まっているが、それらしきものはなし。見当をつけて藪に入る。少し降りた場所に、地形的にかつて道だった跡らしきものがあり、これだろうということで進むことにした。

 

地図によるとこの道は、大峠へ登りつめる沢まではほぼ等高線に沿っているか、ゆるやかに登っている道である。一旦道の跡がはっきりしなくなると、どこが道なのかよくわからなくなる。

高度を意識し、道らしき跡を辿ると最初の比較的大きい沢を越した。その後、道跡は不明確になったが、少し上方の尾根にCP12あり。順番を飛ばしていないことにホッとする。

尾根を回り込み引き続き進んでいく。そして道は比較的ゆるやかな斜面に入る。ここで若干登りすぎてしまい少し戻る。斜面の変化からおおよそこのぐらいは登るのでは、と思っていたけど難しい。少し高度を下げ、西へ進むとCP13発見。

 

ここからはしばし沢を進む。クマ笹も少なくちょっと快適。そして大峠への登りの核心部へ。キツい傾斜、しかも熊笹、危険な場所だ。1回、足をすべらせ約5m滑落。危なかったー。そして峠にCP14発見。峠からは比較的しっかりした道があり、すぐ林道へ出てCP15へ。いよいよあとひとつ。

 

辿るべき道は林道ではないが、降り口は無い。側溝に足をかけて降りる。その先は地図と違うが道らしき跡があるが、全体的にやや不明瞭。ちょっと高度を落としすぎて、やや登り返した場所に道らしき跡を発見、最後尾にいた自分が少し偵察したが発見できず、そのまま下ると終点へ着いてしまった。

たぶんさっき通り過ぎた箇所だろう、ということですぐ引き返す。そしてやっぱりあった、もっとよく偵察しておけば、、、ちょっと反省。また終点に戻って、CP17はラインOL終点にある光る棒だった。これで長い長いラインOLは終了。ここからはバイクをデポしている場所まで戻り、途中でシューティングをしてゴールの会場へ向かう。

 

スタッフ早川さん情報では、チーム男山がすぐ後ろに来ているそうだ。やや気も焦るが、補給しながら進み、ピークからは走る。結構キツく感じる。標高が高いせいか?藪との格闘で疲れてもいるんだろうな。

 

 バイクデポ地点で着替えをすばやくすませ、登った方向とは逆の林道を降りる。こちらはダートがあるそうだが距離的に近い。途中、2位の男山と遭遇、差は15分くらいか。

 林道の下りは快適、途中路面がパフパフの場所があるが勢いで進んで問題なし。ムラコシ先生がマップホルダーのずれを直そうとして転倒してしまったが大事に至らずホッとする。

 発電所からは舗装路、この下りも快適、あれだけ登ったんだから下りも楽しまないとねー。1000mのダウンヒル最高でした。

 

 そして里へ降りシューティング会場へ向かう。途中の分岐をやや行き過ぎてしまいついに男山に追いつかれるも、会場手前で男山は違う方向へ行ってしまった。リカさんの一言で落ち着き、シューティング会場へは先着。

 

 そしてシューティング。事前試技するが、練習のように当たらない。「どうなってるんだ?」と思ったがやるしかない。結果なんと5点。やっぱり疲れた状態だと難度が増すのかな?

 チーム全体でも38点。こうなると、あとはゴールまで速く走るのみだ。

 

 ゴールまでは登り、しかも最初はダート、しかし距離はたいしたことがないので、とにかく踏むだけ。気合を入れて進む。そしてゴール!やっと終わったー。写真を撮ってもらい、少しスタッフと話した後は温泉に直行、冷え切った身体を充分温めた。最高でした。

 

 最終結果は翌日の表彰式までわからなかったが、男山を振り切り優勝することができた。

 他レースでの反省を踏まえ、メンバーの力量を発揮して、チームワークも良好だったからこそ得ることができた優勝だと思います。

 今回はエリア3のみだったせいか、フィジカル的にはさほど問題なかったと感じましたが、これが全エリアだったら・・・と思うと身震いします。まだまだ精進が必要なようです。

 

悪天候の中、なかなか体験できないコースを提供していただいた主催者の皆さま、楽しい時間を過ごしたチームメイト、選手のみんなに感謝致します。